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こんにちは、つつみ百貨店、更新担当の中西です。
さて今回は
つつみ百貨店のトピック~法明燈~
仏教において「光」とは、ただ物理的な明かりではありません。釈尊(しゃくそん/お釈迦さま)はしばしば「智慧の光」として讃えられ、その教え=仏法(ほっぽう)は「無明を破る明かり」として伝えられてきました。法明燈(ほうみょうとう)とは、まさにその象徴「法の光を世に灯し、衆生を導く光」です。
この光は、知恵、慈悲、真理、そして永遠性を象徴するものであり、特に死者供養や法要においては「故人の魂を照らす導きの灯火」としても重要な意味を持ちます。
仏教発祥の地インドでは、紀元前5世紀ごろから燈明(とうみょう)供養が存在していました。原始仏教経典『ダンマパダ』や『長阿含経』には、「灯をともして仏を供養する者は、無明を破り、永遠の智慧に至る」という趣旨の言葉があります。
これは、当時の人々が灯明を通じて仏法の偉大さを体感し、感謝と敬意を表したことを物語っています。
中国唐代では仏教儀礼が大きく体系化され、燈明は「七供(しちく)」の一つに数えられました(※七供:花、香、灯、浄水、食、楽、衣)。これが日本に伝わり、奈良・平安時代には国家的な法会(ほうえ)や天皇主催の大規模供養において、法明燈が重要な役割を果たしました。
平等院鳳凰堂などの仏堂建築では、内部に金銅製の精緻な法明燈が置かれ、その光が仏像を照らし出す神聖な空間を生んでいます。
法明燈は単なる照明器具ではなく、供養の「心」を表現する仏具です。仏前に灯を捧げる行為は、自己の煩悩を浄化し、仏に近づこうとする祈りの現れです。
また、死者にとっての灯明は、「魂を迷いなく冥界へ導く道しるべ」であり、生きている者にとっては「故人の智慧と想いが今も生きている」ことを象徴する記憶の光でもあります。
仏具販売業では、以下のような多様な法明燈が取り扱われています
タイプ | 特徴 | 主な顧客層 |
---|---|---|
伝統型(真鍮・金箔) | 重厚で格式あるデザイン | 寺院・伝統仏壇を持つ家庭 |
モダン型(ガラス・木製) | インテリアにも合う | 若年層・都市部の顧客 |
LED電気式 | 安全・長寿命・手間不要 | 高齢者・集合住宅 |
「法を以て明燈と為す」という精神は、千年以上もの間、人々の信仰とともに受け継がれてきました。現代の私たちも、その光を見つめることで、心の安らぎや故人とのつながりを感じることができます。
仏事や法明燈の選び方についてのご相談は、
こちらから承っております。
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