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日別アーカイブ: 2025年6月4日

つつみ百貨店のトピック~法明燈~

こんにちは、つつみ百貨店、更新担当の中西です。

 

さて今回は

つつみ百貨店のトピック~法明燈

 

 

仏教における「光明」の象徴と供養のこころ

仏教と「光」の精神的関係

仏教において「光」とは、ただ物理的な明かりではありません。釈尊(しゃくそん/お釈迦さま)はしばしば「智慧の光」として讃えられ、その教え=仏法(ほっぽう)は「無明を破る明かり」として伝えられてきました。法明燈(ほうみょうとう)とは、まさにその象徴「法の光を世に灯し、衆生を導く光」です。

この光は、知恵、慈悲、真理、そして永遠性を象徴するものであり、特に死者供養や法要においては「故人の魂を照らす導きの灯火」としても重要な意味を持ちます。


法明燈の起源から日本への伝播

 

古代インドにおける燈明供養

仏教発祥の地インドでは、紀元前5世紀ごろから燈明(とうみょう)供養が存在していました。原始仏教経典『ダンマパダ』や『長阿含経』には、「灯をともして仏を供養する者は、無明を破り、永遠の智慧に至る」という趣旨の言葉があります。

これは、当時の人々が灯明を通じて仏法の偉大さを体感し、感謝と敬意を表したことを物語っています。

中国から日本へ

儀式化と芸術性の発展

 

中国唐代では仏教儀礼が大きく体系化され、燈明は「七供(しちく)」の一つに数えられました(※七供:花、香、灯、浄水、食、楽、衣)。これが日本に伝わり、奈良・平安時代には国家的な法会(ほうえ)や天皇主催の大規模供養において、法明燈が重要な役割を果たしました。

平等院鳳凰堂などの仏堂建築では、内部に金銅製の精緻な法明燈が置かれ、その光が仏像を照らし出す神聖な空間を生んでいます。


法明燈と供養文化の融合

 

法明燈は単なる照明器具ではなく、供養の「心」を表現する仏具です。仏前に灯を捧げる行為は、自己の煩悩を浄化し、仏に近づこうとする祈りの現れです。

また、死者にとっての灯明は、「魂を迷いなく冥界へ導く道しるべ」であり、生きている者にとっては「故人の智慧と想いが今も生きている」ことを象徴する記憶の光でもあります。


現代の仏具販売業における役割と可能性

仏具販売業では、以下のような多様な法明燈が取り扱われています

タイプ 特徴 主な顧客層
伝統型(真鍮・金箔) 重厚で格式あるデザイン 寺院・伝統仏壇を持つ家庭
モダン型(ガラス・木製) インテリアにも合う 若年層・都市部の顧客
LED電気式 安全・長寿命・手間不要 高齢者・集合住宅

法明燈の光を未来へ

「法を以て明燈と為す」という精神は、千年以上もの間、人々の信仰とともに受け継がれてきました。現代の私たちも、その光を見つめることで、心の安らぎや故人とのつながりを感じることができます。

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