
こんにちは、つつみ百貨店、更新担当の中西です。
さて今回は
つつみ百貨店のトピック~お返し~
初盆(新盆)やお盆の供物・御仏前をいただいたら、**感謝を形にする“お返し”**がマナー。地域差は大きいですが、共通の基本・のし書き・相場・品選び・スケジュールまで、仏事の現場でそのまま使える形でまとめました。
目次
対象:初盆に参列された方、供物・御仏前・お花をくださった方
タイミング:
当日返礼(会葬御礼)…来場者全員にその場で渡す“ささやかなお礼”
後返し(香典返し・盆明け返礼)…金額に応じて個別発送(目安:盆明け〜2週間くらいまでに)
金額相場:
供物・お花・御仏前への返礼…3分の1〜半返し
香典返し一般相場…半返し(地域慣習に合わせ調整)
初盆は香典をいただくケースが多く、当日返礼+後返しの二段構えが基本です。
水引:弔事は黒白または双銀(西日本は黄白も)。結びは結び切り。
表書き:
広く使える…「志」
地域で多い…「粗供養」
初盆明記…「新盆志」/「初盆志」(地域により)
名入れ:喪家(施主)の姓のみ、または**○○家**。フルネームや故人名は避けるのが一般的。
外のし/内のし:店頭手渡しなら外のしが多め。配送時は内のしが無難。
筆記:通常の墨でOK(薄墨は弔問側の書状で用いるのが通例)。
食べ物・飲料:お茶・海苔・コーヒー・菓子・砂糖・油・調味料
日用品:タオル、洗剤、石けん、ティッシュセット
カタログギフト:仏事専用タイプは表書き・挨拶状も整っていて無難
避けがちな品:刃物(縁切りの連想)、生花の鉢(根付くの連想で地域により避ける)、派手な赤金装飾、強い香りの品、生もの(保存リスク)
近年はアレルギー表示・宗教配慮(ハラール等)、環境配慮(回収型包材・フェアトレード)も好印象。
当日返礼(¥1,000〜¥2,000台)
個包装菓子セット/タオル1〜2枚/ドリップコーヒー詰合せ
後返し(¥3,000〜¥5,000台:最も出番が多い)
お茶+海苔セット、油+調味料詰合せ、上質タオル、仏事カタログギフト(小〜中)
厚志対応(¥10,000以上)
中〜大サイズのカタログギフト、上等お茶詰合せ+海苔、今治タオル上級
メッセージカード同梱で“丁寧さ”が一段アップします。
〜4週間前:名簿づくり(氏名・ご住所・金額・品候補)。表書き文言を地域の寺・親族長に確認。
〜2週間前:当日返礼品を数量+10%上乗せで手配。のしテンプレを決定。
当日:会葬御礼(挨拶状+小さな品)を受付横で配布。
盆明け〜1週間:金額照合→後返しの品を発注・発送。
〜2週間:未達連絡の確認、特別分の手渡し、御礼状の残務。
本日はご多用の中、故人○○の初盆にご参詣を賜り、誠にありがとうございました。
ささやかではございますが、御礼のしるしまでお納めください。
謹啓 残暑の候、皆様にはご清祥のこととお慶び申し上げます。
先般は故人○○の初盆に際し、御仏前ならびにご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。
つきましては心ばかりの品をお送りいたします。ご受納くだされば幸いに存じます。
略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。 謹白
令和○年○月 ○○家
受付台帳:氏名/住所/金額/供物内容/返礼品候補/発送日/到着確認
ラベル管理:配送は内のし指定+挨拶状同梱を忘れずに。
重複防止:夫婦・世帯の名義違いはまとめ先を事前確認。
Q. 何を表書きにするか迷う…
A. 迷ったら**「志」が万能。地域で「粗供養」が主流ならそちらに。初盆を明示したいなら「新盆志/初盆志」。
Q. 当日返礼だけで終えてもいい?
A. 少額ならOK。ただし厚志の方には後返しを。失礼に当たりません。
Q. のしは黒白?黄白?
A. 地域差。迷ったら購入店・寺院・親族に確認。黒白または双銀が全国的には多数派。
Q. タオルと食品、どっちが無難?
A. 迷ったら仏事カタログギフト。相手の嗜好・アレルギーを気にせず済みます。
金額アンマッチ:厚志に対して当日返礼だけ→後返し追加でフォロー
表書きの誤記:事前に寺・親族長の確認を。迷ったら「志」固定
到着遅延:お盆後は物流が詰みがち→1週間以内発送と到着確認コール
強い香り・要冷蔵の生もの:保存・嗜好リスク→常温・万人向けへ
名簿整備(住所・金額・供物内容)
当日返礼品(数+10%)とのし文言確定
受付台帳の運用(記入ルール共有)
盆明けに金額照合→後返し手配
挨拶状の文面校正・同梱確認
配送は内のし指定/到着確認
台帳に発送・到着・御礼完了を記録
初盆のお返しは、相手の暮らしに無理なく届く“気遣い”が基本。
相場・のし・タイミングの三点を押さえ、当日返礼+後返しの二段構えにすれば、地域差があっても大きな失礼は避けられます。迷ったら「志」+仏事カタログでOK。丁寧な一言を添えて、きちんと気持ちをお届けしましょう。