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つつみ百貨店のトピック~墓石の種類~

こんにちは、つつみ百貨店、更新担当の中西です。

 

さて今回は

つつみ百貨店のトピック~墓石の種類

 

形と素材に込められた意味と美意識

はじめに

墓石は亡き人への祈りと記憶の象徴であり、宗教的・文化的な意味合いも深く含まれています。一見すると似たような形に見える墓石にも、実は多様な種類と意味があり、使用される素材や彫刻にもこだわりが込められています。

この記事では、日本における墓石の主な種類と、それぞれの形や素材に込められた背景を詳しくご紹介します。


墓石の形状による分類

① 和型墓石(日本伝統型)

日本でもっとも一般的な墓石の形式です。「三段墓」とも呼ばれ、以下の三層構造が基本です

  • 竿石(さおいし):一番上に立つ縦長の石で、「○○家之墓」と刻まれることが多い。

  • 上台石:竿石を支える中段。

  • 下台石(芝台):最下段の土台部分。

この形式は江戸時代に定着し、家制度の象徴として用いられています。

② 洋型墓石(横型モダン型)

横長の直方体で、欧米スタイルに近いデザインです。近年は、洋型墓石を選ぶ人も増えており、以下の特徴があります

  • 重心が低く安定感がある。

  • 彫刻や装飾が自由で、「ありがとう」など個人の言葉も刻まれやすい。

  • 管理しやすく、清掃も楽。

③ デザイン墓石(オーダーメイド型)

個人や家族の想いを形にする自由設計の墓石です。ハート型、球体、曲線を取り入れた墓などもあり、近年注目を集めています。

  • 故人の趣味や人生観を反映。

  • 色石やステンドグラスを用いた独創的な表現も可能。

  • 一点ものゆえに費用が高くなる傾向あり。

④ 五輪塔・宝篋印塔

仏教的意味合いの強い伝統的な石塔です。

  • 五輪塔:地・水・火・風・空を象徴する五つの形で構成され、鎌倉時代以降に多用。

  • 宝篋印塔(ほうきょういんとう):経文を納めた石塔で、高僧や有力者の墓に使われてきました。


石材による分類

墓石に使用される石材は、耐久性、美しさ、産地などで選ばれます。

① 国産石材

  • 庵治石(あじいし)[香川県]:最高級品。きめ細かく美しい光沢。

  • 大島石[愛媛県]:青みを帯びた高級石。耐久性が高く、風化しにくい。

  • 真壁小目石[茨城県]:価格と品質のバランスがよく、和型墓石に多用。

② 輸入石材

  • 中国産御影石:価格が安く、種類も豊富。ただし品質にバラつきがある場合も。

  • インド産黒御影石:重厚感があり高級感を演出。洋型墓石に人気。


彫刻と付属品

墓石には故人の戒名や家名を刻むほか、花や風景、宗教的シンボル(蓮・梵字など)も彫刻されます。近年ではQRコードを彫刻し、スマホで故人の情報を見る「デジタル墓」も登場しています。

また、花立て、線香立て、水鉢、香炉、灯籠などの付属品も墓石の一部として設置され、全体として祈りの場が形作られています。


墓石の形や石材は、単なるデザインではなく、故人をどう記憶し、どんな祈りを捧げるかという「心」の表れでもあります。近年は個人の自由な発想を反映した墓石も増え、多様な供養のあり方が模索されています。

 

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つつみ百貨店のトピック~墓石~

こんにちは、つつみ百貨店、更新担当の中西です。

 

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つつみ百貨店のトピック~墓石

 

日本人の死生観と共に歩む石の記憶

墓石(ぼせき)は、亡くなった人々を悼み、記憶するための象徴として、古くから日本文化の中で大切にされてきました。その形状や材質、刻まれる文字には、その時代の思想や宗教観が色濃く反映されています。この記事では、日本における墓石の起源から現代に至るまでの歴史をたどり、死者を弔う心の変遷を探ります。


古代の埋葬と石の使用

縄文時代や弥生時代には、墓石という概念は存在しておらず、死者は土葬されることが一般的でした。ただし、石を使った墓の原型ともいえる「支石墓(ドルメン)」が一部で見られ、石に対する神聖な信仰があったことがうかがえます。

古墳時代(3〜7世紀)に入ると、巨大な前方後円墳が築かれ、石室(せきしつ)という形で石が重要な役割を果たすようになります。これは支配者階級が死後の世界でも権威を持つことを示すものと考えられます。


 仏教伝来と墓石文化の形成

6世紀に仏教が伝来すると、日本の葬送文化に大きな影響を与えました。仏教では死者の供養や輪廻転生の教えが重視されるため、墓地の整備が進み、やがて個人や家族を偲ぶための墓石が登場します。

鎌倉時代(1185〜1333)には、五輪塔(ごりんとう)や宝篋印塔(ほうきょういんとう)といった石塔が仏教的シンボルとして広まり、墓石の基本形が確立しました。


江戸時代:庶民への広がり

江戸時代には人口増加や寺院制度の整備により、墓石が庶民層にも普及しました。この頃、家制度の確立とともに「家墓(いえばか)」の概念が強まり、子孫が代々守る石碑としての意味を持つようになります。

墓石には「○○家之墓」といった家名が刻まれるようになり、死者個人というよりも家全体の象徴としての役割を担いました。


近代以降の変化と現代の墓石

明治以降の近代化に伴い、墓石の形や石材、彫刻技術も多様化しました。戦後には「個人墓」や「夫婦墓」などの形式も広まり、多様な価値観に基づく墓石が見られるようになりました。

最近では、樹木葬や散骨といった新しい埋葬方法が登場し、墓石を持たない供養も選択肢の一つとなっています。ただし、墓石という形ある記憶の場は今なお多くの人々にとって大切な存在であり続けています。

墓石は、時代や社会の変化とともに姿を変えてきましたが、人々の「大切な人を忘れたくない」という想いは不変です。墓石には、単なる石以上の重みが込められており、死生観や家族観、日本人の心の深層を映し出しています。

 

 

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つつみ百貨店のトピック~お位牌とは~

こんにちは、つつみ百貨店、更新担当の中西です。

 

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つつみ百貨店のトピック~お位牌

 

【位牌の奥深き世界】

仏壇の中心に位置する「位牌(いはい)」は、故人や先祖の霊を祀る“かたちある記憶”です。日常の中で静かにたたずむこの仏具には、深い宗教的・文化的・家族的意味が込められています。今回は、位牌の役割や背景、位(くらい)という考え方、さらには位牌の種類に至るまで、詳しくご紹介します。


1. 位牌とは何か?―意味と役割

■ 位牌の基本的役割

位牌は、故人の戒名・俗名・没年月日・享年などを記した木製の札であり、「故人の霊位が宿る象徴」として仏壇に安置されます。

■ 精神的・宗教的意味

  • 故人との“つながり”を日々の中で保つための存在

  • 祈りや語りかけの対象としての霊的な「媒体」

  • 仏教の輪廻観や魂の供養の実践を具体化する道具


2. 位牌の社会的・歴史的背景

■ 江戸時代の檀家制度と位牌文化

江戸時代、寺請制度のもとで各家庭が“檀家”として特定の寺院と関係を結び、先祖供養が家庭単位で行われる仕組みが整いました。この流れで、位牌は家庭に一つずつ置かれるようになりました。

■ 家族制度と「先祖代々之霊位」

「○○家先祖代々之霊位」という表現は、家という単位の継承を象徴するものであり、家制度の名残とも言えます。


3. “位”とは何か?―戒名と霊位の概念

■ 位(くらい)=死後の地位

仏教において、戒名(法名)を授けることで故人は仏の弟子となり、「霊位(れいい)」として尊ばれるようになります。

  • 「霊位」=霊としての敬称(例:○○信士 霊位)

  • 位牌は、この霊位を宿す場であり、仏壇での供養の中心となる

■ 位牌に込められた“身分”と“敬意”

  • 江戸期以降、戒名に「位号(信士、信女、居士、大姉)」を付けることで、生前の徳や社会的地位を象徴化

  • 「位」は、家族から故人へ捧げる敬意のかたちでもある


4. 位牌の種類とその特徴

■ 白木位牌(仮位牌)

  • 葬儀・四十九日までの間に使われる簡易な位牌

  • 白木で作られ、火葬後すぐに用意される

  • 本位牌への移行時に寺で「開眼供養(魂入れ)」を行う

■ 本位牌(黒塗り・唐木など)

  • 四十九日以降、仏壇に安置される正式な位牌

  • 材質は黒檀・紫檀・漆塗りなどが多く、耐久性と荘厳さを重視

  • 書き方:中央に戒名、右に没年月日、左に俗名と享年を記載

■ 夫婦位牌・先祖代々位牌

  • 夫婦で一つの位牌にまとめる(配偶者が同一位牌に記される)

  • 代々の先祖をまとめた「先祖代々之霊位」は省スペースで管理可能

■ モダン位牌

  • 木目調やアクリル製のデザイン位牌も登場

  • 洋室やマンションにもなじみやすい外観が特徴

  • 現代の住宅事情に配慮しながらも、供養の本質を継承


5. 位牌の役割は「つながりを形にすること」

  • 故人への想いを目に見えるかたちで残す

  • 家族の中に、死を日常の中で受け入れる場を作る

  • 子どもたちに“命の継承”を伝える教育的役割

位牌は、死者を祀る道具であると同時に、生きている人の心の拠り所でもあるのです。


位牌とは、故人への敬意と家族のつながりを象徴する仏具であり、その中には日本人の宗教観・死生観・家族観が凝縮されています。現代では形式よりも「心」を大切にした供養のかたちが求められており、位牌もまた進化を続けています。

 

 

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つつみ百貨店のトピック~仏具とは~

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つつみ百貨店のトピック~仏具とは

 

【心を整える道具たち】仏壇の仏具とは何か?

 

仏壇の中に整然と並べられている「仏具(ぶつぐ)」。ろうそく立てや香炉、花立など、どれもが意味を持ち、仏壇に欠かせない存在です。しかし、なぜそれらが必要なのか、どのような意味があるのかを知っている人は意外と少ないかもしれません。

仏壇に置かれる各種仏具の意味・役割・社会的背景とその特徴を詳しく解説していきます。


1. 仏具の基本的な目的とは?

仏具は、単なる装飾ではなく「供養」や「祈り」を形にする道具です。以下の3つの目的があります。

  • 仏や故人への敬意・感謝を示す

  • 精神を整える「作法」としての機能

  • 日常の中で仏教とつながる“しるし”となる

これらを実現するため、仏具にはそれぞれ役割と象徴的意味が込められています。


2. 主な仏具とその意味・役割

■ 1. 香炉(こうろ)

役割:線香を焚いて香りを供える
意味:心身を清め、仏前を清浄に保つ
背景:古代インド・中国でも宗教儀式において“香”は神聖なものとされてきた

■ 2. 花立(はなたて)

役割:生花を供えるための器
意味:命の象徴として、自然の美しさと無常を仏に示す
特徴:左右対称に一対で置くのが基本

■ 3. 火立(ひたて・ろうそく立て)

役割:ろうそくを立て、火を灯す
意味:仏の智慧・慈悲を象徴し、道を照らす光
背景:仏教において“火”は智慧(般若)とされる

■ 4. 仏飯器(ぶっぱんき)

役割:炊き立ての白飯を供える
意味:生きとし生けるものへの感謝と、仏への日々の捧げもの
特徴:毎日取り換えるのが望ましい

■ 5. 茶湯器(ちゃとうき)

役割:お茶や水を供える
意味:清らかさの象徴であり、故人への日常的な思いやりの表れ

■ 6. 鈴(りん)

役割:読経や礼拝の際に鳴らす
意味:音の響きによって場を清め、心を整える
背景:仏教儀式における「音」は、目には見えない浄化力を持つとされる


3. 宗派による仏具構成の違い

宗派によって仏具の種類・配置・意味づけが異なることも特徴です。

  • 浄土真宗:仏飯器は中央に一つ、香炉は前卓に配置

  • 曹洞宗:三具足(香炉・花立・火立)を基本に配置

  • 真言宗:多くの法具(五鈷杵や曼荼羅)を取り入れることも

仏具は“宗派の教義”を可視化するツールとも言える存在です。


4. 仏具の素材・デザインとその変化

■ 伝統的素材

  • 真鍮、銅、陶器、漆などが主流

  • 仏教的厳かさを保ちつつ耐久性にも優れる

■ 現代的な素材・デザイン

  • 木製・アクリル・ステンレス製のモダン仏具

  • マンション仏壇や洋室に合うカラー・形状

  • 省スペース・機能性を意識したミニ仏具も人気

仏具は今、“暮らしと共にある祈りの形”へと進化しています。


5. 社会的背景:仏具が果たす文化的・教育的役割

  • 子どもが「手を合わせる」姿を通じて命の尊さを学ぶ

  • 家族の死を受け入れ、日常に「故人との時間」を作る

  • 孤立しがちな高齢者が「語りかける対象」としての精神的支えに

仏具は、単なる仏教儀式の道具ではなく、家族のつながりや心の拠り所としての社会的役割を担っているのです。


おわりに

仏壇の仏具一つひとつには、深い意味と歴史が込められています。それは形だけの伝統ではなく、「どう生き、どう大切な人と向き合うか」という日本人の心の文化です。

 

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つつみ百貨店のトピック~仏壇とは~

こんにちは、つつみ百貨店、更新担当の中西です。

 

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つつみ百貨店のトピック~仏壇とは

 

【日本の心と家族の記憶】

日本の多くの家庭に見られる「仏壇(ぶつだん)」。それは単なる家具ではなく、故人や先祖、そして仏と向き合うための“精神的空間”です。しかし、現代ではその役割や意味が見えにくくなってきているのも事実です。仏壇の意味や歴史的背景、そして「位牌(いはい)」や「家の位」の観念について、深く解説していきます。


1. 仏壇とは何か?~その基本的な意味と役割~

■ 仏壇の定義

仏壇とは、家庭内における仏の安置場所であり、主に「ご本尊(仏像や掛け軸)」と「位牌」が置かれます。日々の礼拝や供養を行う場所として、家族が精神的に“つながる”場でもあります。

■ 供養の場としての役割

  • 故人やご先祖の魂に祈りを捧げる

  • 年忌法要やお盆、お彼岸など仏教行事の中心

  • 家族が死や人生を見つめ直す“場所”


2. 仏壇の歴史と社会的背景

■ 起源:平安時代〜江戸時代の武家・商家文化

  • 平安期には貴族の間で仏像を祀る習慣が始まりました。

  • 江戸時代、檀家制度(寺請制度)により、各家庭に仏壇を持つことが制度化・普及。

■ 地域による様式の違い

  • 京仏壇・金仏壇:浄土真宗を中心に、豪華な金箔装飾

  • 唐木仏壇:黒檀・紫檀などを使用したシンプルで重厚な様式

  • 地域性と宗派によって構成が大きく異なるのが特徴


3. 位牌とは何か?そして“位”の意味

■ 位牌の役割

  • 故人の戒名や没年月日を記した木札

  • 仏壇内で故人の「霊位」として祀られる存在

  • 単なる名札ではなく、「霊が宿る場所」として重視される

■ “位”の意味と家族構成

  • 「霊位」「○○家先祖代々之霊位」など、家単位の継承を表す

  • 位牌の数=供養の履歴であり、家の歴史そのもの

  • 本家・分家の違いによる位牌の扱いも、地域で異なる


4. 現代社会における仏壇の課題と再評価

■ 仏壇離れとその背景

  • 都市化、住宅事情の変化により「仏間」が減少

  • 宗教離れ・核家族化で供養の習慣が希薄に

■ 新しい仏壇の形

  • モダン仏壇:家具としても馴染むデザイン

  • 小型仏壇・マンション向け仏壇の増加

  • オンライン供養や、位牌のデジタル化なども登場


5. 仏壇は「個人と家族をつなぐ記憶装置」

仏壇は、「仏教」や「供養」という枠を超え、家族の時間・想い・命の連なりを見つめ直す装置とも言えます。

  • 子どもや孫が、亡き人と自然に対話できる空間

  • 家の価値観や文化を継承する“教育の場”

  • たとえ宗教的でなくとも、「記憶の継承」としての意義は大きい


おわりに

仏壇とは、“命のつながり”を目に見える形で表現する日本独自の文化です。変化する時代の中でも、その本質は変わることなく、私たちの心の中に静かに息づいています。

 

 

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つつみ百貨店のトピック~法明燈~

こんにちは、つつみ百貨店、更新担当の中西です。

 

さて今回は

つつみ百貨店のトピック~法明燈

 

 

仏教における「光明」の象徴と供養のこころ

仏教と「光」の精神的関係

仏教において「光」とは、ただ物理的な明かりではありません。釈尊(しゃくそん/お釈迦さま)はしばしば「智慧の光」として讃えられ、その教え=仏法(ほっぽう)は「無明を破る明かり」として伝えられてきました。法明燈(ほうみょうとう)とは、まさにその象徴「法の光を世に灯し、衆生を導く光」です。

この光は、知恵、慈悲、真理、そして永遠性を象徴するものであり、特に死者供養や法要においては「故人の魂を照らす導きの灯火」としても重要な意味を持ちます。


法明燈の起源から日本への伝播

 

古代インドにおける燈明供養

仏教発祥の地インドでは、紀元前5世紀ごろから燈明(とうみょう)供養が存在していました。原始仏教経典『ダンマパダ』や『長阿含経』には、「灯をともして仏を供養する者は、無明を破り、永遠の智慧に至る」という趣旨の言葉があります。

これは、当時の人々が灯明を通じて仏法の偉大さを体感し、感謝と敬意を表したことを物語っています。

中国から日本へ

儀式化と芸術性の発展

 

中国唐代では仏教儀礼が大きく体系化され、燈明は「七供(しちく)」の一つに数えられました(※七供:花、香、灯、浄水、食、楽、衣)。これが日本に伝わり、奈良・平安時代には国家的な法会(ほうえ)や天皇主催の大規模供養において、法明燈が重要な役割を果たしました。

平等院鳳凰堂などの仏堂建築では、内部に金銅製の精緻な法明燈が置かれ、その光が仏像を照らし出す神聖な空間を生んでいます。


法明燈と供養文化の融合

 

法明燈は単なる照明器具ではなく、供養の「心」を表現する仏具です。仏前に灯を捧げる行為は、自己の煩悩を浄化し、仏に近づこうとする祈りの現れです。

また、死者にとっての灯明は、「魂を迷いなく冥界へ導く道しるべ」であり、生きている者にとっては「故人の智慧と想いが今も生きている」ことを象徴する記憶の光でもあります。


現代の仏具販売業における役割と可能性

仏具販売業では、以下のような多様な法明燈が取り扱われています

タイプ 特徴 主な顧客層
伝統型(真鍮・金箔) 重厚で格式あるデザイン 寺院・伝統仏壇を持つ家庭
モダン型(ガラス・木製) インテリアにも合う 若年層・都市部の顧客
LED電気式 安全・長寿命・手間不要 高齢者・集合住宅

法明燈の光を未来へ

「法を以て明燈と為す」という精神は、千年以上もの間、人々の信仰とともに受け継がれてきました。現代の私たちも、その光を見つめることで、心の安らぎや故人とのつながりを感じることができます。

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つつみ百貨店のトピック~盆提灯~

こんにちは、つつみ百貨店、更新担当の中西です。

 

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つつみ百貨店のトピック~盆提灯

ということで、提灯歴史・意味・文化背景・現代意義について紹介ます。

 

 

お盆夜、静か揺れる提灯光。それは、ただ飾りではなく、長い受けがれきた“日本人表現”です。


🕰️ 提灯歴史・平安時代から続く迎え火文化

提灯原型は、平安時代まで遡るています。お盆起源仏教の「盂蘭盆会(ぼんえ)」という行事で、地獄苦しむ亡者供養するため法要その始まりです。

これ日本古来信仰結びつき、“先祖さま一度、あの世からってくる”という考え定着。迎え火送り火によってき、もてなす風習生まれした。

江戸時代なると、提灯製造技術発達し、「迎え火・送り火」象徴として提灯られるようなりした。明治以降家庭仏事一般し、提灯先祖供養必需品っていきます。


🙏 提灯意味

提灯は、ただ灯りともす以上精神意味合いています。

  • 迎える道しるべとして

  • 冥界から一時帰還温か迎えるとして

  • 先祖感謝を“形”として表すものとして

そのは、現世あの世つなぐ“架け橋”あり、生きるたちの「い」象徴です。

また、提灯贈るという行為は、「あなた大切丁寧お迎えください」という気遣いでもあります。


🌸 現代における提灯在り方

現代住環境ライフスタイル変化により、提灯多様ています。

  • コンパクトLEDスペース安全、マンション住まい人気

  • モダン仏壇合う洋風提灯現代意匠ながら伝統受け継ぐデザイン

  • 家紋名前入り特注提灯格式重んじる家庭向け本格

特に、新盆(初盆)迎える家庭では、特別意味持つ提灯準備重要れ、親族知人から贈答としてます。


🧧 贈り物として提灯──思いやり

提灯仏事贈答として評価おり、形式だけなく気持ち丁寧伝える手段として活用ています。

  • 新盆迎える親族挨拶

  • 家族慰めまし

  • 仏事返礼供養お供えとして

贈答提灯は、熨斗(し)・入れ・包装など用意おり、仏事マナー配慮した対応可能です。


灯す”日本美しい風習

提灯は、単なる仏具ではなく、先祖生きるたち結ぶ大切灯りです。
その優しいは、家族絆、さ、感謝静か伝えてくます。

時代っても、わら想い続ける提灯。
一つひとつ灯りに、家族の“祈り”いかがしょうか。

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つつみ百貨店のトピック~盛かご~

こんにちは、つつみ百貨店、更新担当の中西です。

 

さて今回は

つつみ百貨店のトピック~盛かご

ということで、かご起源からその意味、現代あり方まで紹介ます。

 

 

日本仏事法要において、「かご(かご)」は、供物しくえて飾る重要文化要素ひとつです。故人敬意感謝、遺族配慮表現する手段として、なお多くています。


1. ごとは?

ごとは、果物乾物、缶詰、お菓子などかご盛りつけ供物一種で、通夜・葬儀・法要故人供えるためものです。特に地方によっては「供花」んで必須供物としてわれる地域あります。


2. かご歴史背景

起源古代供物文化

  • 日本供養文化仏教伝来以前から存在おり、穀物果物神仏捧げる風習ありました。

  • 仏教伝来以降、「食べ物を通じて功徳積む」思想結びつき、供物形式化・美化ていした。

  • 特に江戸時代は、見た目さや格式重視れ、竹細工精巧盛りつけわれるように。


3. かご意味役割

故人供養感謝

  • 故人生前や、季節果物供えることで、思い出かち合う

  • あの世でも豊かほしい」という願い込める

遺族配慮支援

  • 香典別に、「として残る供え物」として渡す

  • 法要後に参列返礼分配として活用れる

地域性・格式表現

  • かご内容は、地域ごと伝統宗派影響反映れる

  • 〇〇から供え物」として、個人・団体気持ち表す形式


4. かご種類内容

構成

  • 果物りんご、バナナ、みかんなど

  • 乾物昆布、椎茸、鰹節など

  • 缶詰・加工品ジュース、フルーツ、菓子など

  • 用品近年増加傾向):洗剤、油、ラップなど

地域一例

  • 東北・北海道乾物中心、和紙装飾丁寧

  • 関西・中部果物盛り合わせ需要高い

  • 九州かご自体積み上げる「かご」様式多い


5. 現代におけるかご変化

  • 簡略傾向核家族化・高齢により、小型化・持ち帰り重視傾向あり

  • カタログ供物登場:選べる礼品として供物デジタル表現

  • エコ意識プラスチック包装減らし、利用可能カゴ素材使用するケース増加


6. かご選ぶマナー注意

  • 宗教・宗派によって避ける品目(肉・など)あるため、事前確認

  • 仏式・神式・キリスト教では意味合い作法異なるため、TPO意識

  • 表書き名札つけて、明確わかるよう


かごは、単なる供物ではなく、祈り・敬意・象徴です。
見える想い伝える日本人ならでは心遣いとして、多く場面大切ています。
その一つひとつ気持ち取りながら、故人向き合う時間丁寧したものです。

 

 

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つつみ百貨店のトピック~竹灯~

こんにちは、つつみ百貨店、更新担当の中西です。

 

さて今回は

つつみ百貨店のトピック~竹灯~

ということで、今回は歴史背景その意味、現代活用についてしく解説ます。

 

 

大分国東市。豊か自然歴史、仏教文化香り漂うこので、静か受けがれきた伝統工芸あります。それが「籠(くんちくとうろう)」です。

静けさ浮かび上がる柔らか光──それは、ただ照明ではありません。そのもの放つ温もり香り、そして職人手仕事による織り成す、響くです。


🛠️ 製造過程──自然向き合う静か時間

生まれるまでは、長い時間繊細技術必要です。

まず、工房近くある竹林から、一本一本厳選した切り出します。ただ切るだけではなく、自然受け最良状態見極めるわれます。

そのすぐ加工ず、一定期間、静か乾燥ます。れる油分抜くため、専用二度焼入れ行い、丁寧ています。
この工程では、温度調整極めて重要職人は、わずか変化神経ながら、十日以上時間かけじっくり仕上げています。

こうして完成したは、自然光沢香ばしい香り宿し、**まるで生き物ような“生命力”**感じさせる一本なります。

仕上げ行う「掘り」工程では、独自開発使い、一つ一つ模様繊細彫り上げています。その全て手仕事あり、二つとして同じものありません。


🎁 世界一つだけ籠──贈り物として

魅力は、見た目さや製法だけどまりせん。完全オーダーメイド制作対応おり、お客様想いすることできます。

  • 家紋彫り慶事・仏事

  • 誕生還暦・米寿など長寿お祝いに、絵入り

  • 記念感謝贈り物として、唯一無二

瞬間、その香り輝きから「特別品」あること伝わる籠。大切贈り物として、あるいは自身癒す“ひと灯”として、幅広い場面ご利用だけます。


伝統未来結ぶ“灯り”

は、国東自然文化、そして織り成す芸術です。その温かさは、見る静かし、忘れたい記憶として残ります。

この美しい伝統が、次世代へ、そして世界受けがれていこと願いながら──

 

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つつみ百貨店のトピック~切子灯籠~

こんにちは、つつみ百貨店、更新担当の中西です。

 

さて今回は

つつみ百貨店のトピック~切子灯籠~

ということで、今回は大分県に伝わる深い歴史と文化的背景、そして切子灯籠ならではの特徴についてご紹介します。

 

 

大分県臼杵市に伝わる「切子灯籠(きりことうろう)」は、華麗で優美な姿と、仏教文化に根ざした精神性を併せ持つ伝統的な盆提灯です。その発祥は江戸時代にさかのぼり、京都文化の影響を受けながら臼杵の地で独自に発展してきました。


 〜 京都から臼杵への文化継承 〜

切子灯籠のルーツは、江戸時代の臼杵藩主・稲葉家が参勤交代で京都に赴いた際に、都の洗練された工芸文化を臼杵へ持ち帰ったことに始まるとされています。特に、仏教儀礼の中で使われる提灯文化が臼杵の地で独自の形に進化し、現在の切子灯籠へと昇華されました。

臼杵は中世から仏教文化が深く根付いていた土地で、国宝に指定された「臼杵石仏」などが象徴的です。このような精神風土が、切子灯籠の美と宗教的意味を形作る大きな土壌となったのです。


切子灯籠の特徴 〜 造形美と回転する灯の幻想 〜

切子灯籠の最大の魅力は、その精緻で繊細な造形です。主な特徴は以下の通りです:

  • 多面体構造:12面体の火袋(ひぶくろ)には、切り込み模様が施され、外光を繊細に透過します。

  • 回り灯籠:内部に組み込まれた風車が電球の熱で回転し、光と影がゆっくりと動く幻想的な効果を生み出します。

  • 絹の袴(はかま):灯籠の下部には絹の布が垂らされ、まるで風にたなびくような優雅な動きを演出します。

  • 金箔の香立て:中心には金色の装飾が置かれ、光を反射して煌めく様はまさに極楽浄土の表象とも言えるでしょう。

このような意匠は、単なる照明器具としてではなく、亡き人をしのぶ「心の象徴」として人々に親しまれています。


行事と文化継承 〜 切子灯籠の生きる場面 〜

切子灯籠は、主にお盆の時期や仏教法要で使用され、家々の仏壇や寺院に飾られます。特に臼杵市では以下のような行事でその姿を見ることができます

  • 国宝臼杵石仏火まつり(8月):篝火や灯籠が灯され、石仏を幻想的に照らします。

  • うすき竹宵(11月):臼杵城下町を竹ぼんぼりと切子灯籠が美しく彩る、秋の風物詩です。

これらの行事では、地域の人々が協力し、切子灯籠を手作りするワークショップも行われ、伝統の継承が図られています。


 〜 時を超えて灯る祈りのかたち 〜

切子灯籠は、単なる工芸品ではなく、臼杵の歴史、信仰、文化が凝縮された象徴です。京都から受け継がれた美意識と、臼杵の宗教的土壌の中で熟成されたその姿は、今も人々の心に深い安らぎと祈りの時間をもたらしています。

その柔らかな光の奥にある、数百年にわたる人々の想いと美の系譜に、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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